労務管理用語集:アルファベット
アルファベット
- CCS(Civil Communication Section)
- CDP(Career Development Program)
- JST(Jinjiin Supervisory Training)
- MTP(Management training Program)
- Off・JT(Off the Job Training)
- OJT(On the Job Training)
- PDI(プログラム・ディベロップメント・インスティテュート)
- PST(プロブレム・ソルビング・トレーニング)
- QC活動(Quality Control)
- QWL(Quality of Working Life)
- S字型昇給カーブ
- TWI(Training Within Industry)
- X理論
- Y理論
- ZD運動(Zero Defect)
CCS(Civil Communication Section)
CCSは最高経営管理者層を対象に、 (1)会社の方策の確立 (2)合理的な組織の構成 (3)人事、品質、生産などの管理 (4)指導原理に基づき協調による会社運営 を行うことなどを目的とした訓練方式のこと。
CDP(Career Development Program)
経歴開発プログラム、キャリアプランと呼ぶこともある。従業員の配置を適正に行うことと能力開発を計画的に行うという見地から、従業員の昇進、昇格、配置転換の経路を長期的かつ組織的に設定しようとするもので、具体的にはジョブローテーション(複数の職務を定期的かつ計画的に経験させる配置転換のこと)を軸にしてそこに企業の研修・訓練等をうまく組み合わせることで企業として将来必要な人材を養成していくもので、従業員にとっては自己のライフプランに合わせた形で自己啓発しながら目標達成していくことになる。
JST(Jinjiin Supervisory Training)
人事院式監督者研修の略称。事務部門の中間管理者、監督者を対象として作成された定型教育訓練プログラム。人事院が昭和26年に各省庁の管理者・監督者向けに、MTP、TWIを参考に作成したもの。
MTP(Management training Program)
中間管理職を対象とした定型教育訓練コース。工場の第一線監督者訓練方式であるTWIを基礎としているが、より上級の監督者層を対象とするので、管理の問題を広く取り入れている。
Off・JT(Off the Job Training)
職場外訓練ともいわれ、OJTに対して集合教育、通信教育、講習会など、業務遂行の過程外で行われる教育である。
OJT(On the Job Training)
職場内訓練ともいわれ、上司が部下に対し、仕事を通じ、計画的に、必要な知識・技能・問題解決能力及び態度について実施する教育訓練である。
PDI(プログラム・ディベロップメント・インスティテュート)
工場事業場等において訓練計画をたて、その実施統制にあたる者に対して行う「訓練計画の進め方」についての訓練手法。
PST(プロブレム・ソルビング・トレーニング)
工場事業場等における職長等の監督者を対象とした「問題の解決の仕方」についての訓練手法。
QC活動(Quality Control)
製品の品質の維持と不良品の発生防止など、各種の検査やテストによって、不良品発生の原因を統計的に分析し科学的に生産管理を行おうとする一連の手法体系をいう。 日本では職場の小集団活動と結びついて成果をあげ、世界的にも注目されている。
QWL(Quality of Working Life)
労働生活の質、労働の人間化とも訳されている。産業の進展により人間性の喪失、人間疎外の現象が顕在化することに伴い、従来の人間を仕事に合わせるというマネージメントの反省として、人間性や自己実現の欲求を重視したマネージメントの在り方が注目されてきた。 すなわち、参画の機会を増やすことにより、モチベーションを高め、自己実現や人間性回復を重視した組織を創造しようとするものである。
S字型昇給カーブ
S字型をした年功賃金カーブで、現実の生計費の動きに則しているので、生計費重視の賃金カーブとして用いられることが多い。
TWI(Training Within Industry)
第一線監督者の監督能力向上のための定型訓練コース。戦後アメリカから導入され、生産部門における第一線監督者・職長を対象とする教育訓練として産業界に広く普及した。
X理論
D.マグレガーが提唱した組織管理における人間観(性悪説)の理論。 X理論とは (1)人間とは生来仕事が嫌いである。 (2)企業目標達成には強制・命令・処罰が必要である。 (3)人間は責任を回避し安全第一を望むものであり、命令・統制による管理を基本とする。 というものである。 人間は一般的に怠け者であり、できれば労働を避けようとすることから、企業側が組織的に目的を達成しようとするためには、強制・管理・指導・処罰などの方法が必要であるという考え方である(伝統的な経営管理)。
Y理論
D.マグレガーは人間をX理論とY理論に分け、Y理論に基づく管理を近代的な管理とした。 (1)人間は生来仕事嫌いではない。 (2)人間は目標のためにすすんで働く。 (3)人間は自我欲求・自己実現欲求が満足できれば献身的に目標達成に尽くす。 (4)人間は条件次第で責任を取ろうとする。 (5)創意工夫の能力は人間に備わっているものである。 とするもの。 Y理論を具体的に実践したものが目標管理である。 マグレガーはY理論をもったリーダーであれば、一定の誘因(昇進、昇格、成果配分、部下の承認などによって有効なリーダーシップを発揮することができると考えた。
ZD運動(Zero Defect)
日本語では無欠点運動。現在、我が国では生産部門における品質管理の面だけでなく、諸書類の作成や納期など多くの作業に適用されている。 この運動によって全社的にミスが少なくなるとともに、労働に対する従業員のモラールが高まるともいわれる。